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オタワ基本情報

オタワはオンタリオ州東部、オンタリオ州とケベックの州境でもあるオタワ川の河畔に位置する、カナダの首都です。オタワ川対岸に位置するケベック州の一都市、ガティノーを含め、連邦政府の行政機関が集中する行政都市ですが、市内の人口は約80万人、周辺地域も含めると120万人と、人口500万のトロントや、350万のモントリオールなどに次ぐカナダ第5の都市となっています。

オタワはビクトリア女王の裁定により1857年にカナダの首都となって以来、国の行政を根幹に発展してきた都市だけに地味な印象を与えがちですが、観光の目玉であるパーラメント・ヒルの国会議事堂を始め、質の高い博物館や美術館が集まっています。オタワの春はチューリップの花で街が埋め尽くされ、冬は北米最大規模のウィンターフェスティバルが開催され、四季を通じて楽しみの尽きない観光名所でもあります。

オタワの歴史

1820年代に軍事目的でオタワ川とオンタリオ湖を結ぶリドー運河が建設された際に、運河河畔に村が形成され、今日のオタワの街の母体となりました。1854年に市街再編と共に街の名前がオタワに改名されると、1857年には、当時軍事的脅威であったアメリカから離れていたこと、また、イギリス系とフランス系の両勢力から中立的な土地だった事が理由で、ケベック・シティ、モントリオール、キングストン、トロントなどの他都市を差し置いて、当時の人口が3万にも満たないオタワがカナダの首都となりました。

第二次世界大戦中にオランダのユリアナ女王がカナダに亡命し、オタワに身を寄せていましたが、オタワ滞在中に出産を迎えてしまいました。オランダ国内で出産しなければ王位継承権が与えられないオランダの法律に配慮したカナダ政府は、特別措置として病室をオランダ領とし、女王の三女であるマルフリーテ王女が誕生、無事に王位継承が施行されました。

それ以来オランダ王室は恩義の返礼と感謝の意を込め、毎年オタワにチューリップの球根を贈っています。その為オタワでは毎年5月にチューリップが各所に咲き誇り、その数は10万本という世界最大規模のチューリップ・フェスティバルとなっている事からオタワは 『チューリップ・シティ』 という俗称を持っています。

気候

オタワの冬季は最低気温が-15℃、時には-20℃も下回る寒さなので、防寒対策は十分にする必要があります。夏季も涼しいかと思いきや気温と共に湿度も意外と上昇し、夏は夏らしい暑さになります。しかし朝晩は冷え込む日も多いので、羽織るものは必要です。

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
30℃
25℃
20℃
15℃
10℃
5℃
0℃
-5℃
-10℃
-15℃
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
最高 (℃) -6.4 -4.5 1.8 10.8 18.6 23.6 26.4 24.7 19.7 12.8 4.8 -3.6
最低 (℃) -15.1 -14.0 -7.1 0.9 7.3 12.5 15.3 14.1 9.6 3.8 -1.9 -11.0
降水量(mm) 50.8 49.7 56.6 64.8 76.8 84.3 86.5 87.8 83.6 74.7 81.0 72.9

春(4-6月) 4月中旬まで雪が降る事があり、日本と比べ春の訪れは遅い。しかし5月からは20℃前後の日が多くなり過ごし易くなります。サマータイムも始まり日の入りが遅くなるので、夏至の日の入りは21時頃で、22時前後までは明るいです。
夏(7-9月) 7月上旬から8月上旬にかけて、25℃を超える日が続き、湿度が低く過ごし易いです。夜は15℃前後になり、やや肌寒いです。
秋(10-12月) サマータイムも終わり日も短くなり、徐々に肌寒くなります。紅葉は10月中旬が見頃です。11月中旬から雪が降る事も増え、12月はかなり寒くなります。
冬(1-3月) 寒さのピークは1、2月。平均気温は日中は−5℃前後、夜間は−15℃前後となり、かなり寒くなります。
実はオタワは、モスクワよりも寒い、世界で2番目に寒い首都です。ちなみに一位はウランバートル(モンゴル)です。

基本情報

人口 市域 812,129人 人口密度 292.3人/km 都市圏 1,130,761人 カナダ国内4位
地理 面積: 市域 2,778.13km 都市圏 5,716.00km 標高 70m(230ft)
姉妹都市 北京(中国)
スポーツ オタワには、2つのメジャースポーツチームがフランチャイズを置いている。
NHL: オタワ・セネターズ(Ottawa Senators, 1992年設立)
CFL: オタワ・レネゲーズ (Ottawa Renegades, 2002年設立)
Ontario Hockey League: オタワ・シックスティセブンズ (Ottawa 67's)
その他 等時帯 東部標準時 (UTC-5)
夏時間 東部夏時間 (UTC-4)
市外局番 +1-613
経済 行政官庁が多数あり、各種研究機関も多く、また大学などの教育機関も多く、学術研究都市の性格も持っています。
アニメ、コンピューター産業も盛んで、特にアニメは、カナダ産業はカナダで最も盛んです。ハイテク産業も盛ん。
オタワ郊外ではこの街の発祥の基礎となった林業が依然として重要な産業です。
公式ウェブサイト City of Ottawa - https://www.ottawa.ca

アクセス・交通

日本から

日本からの直行便はありません。バンクーバー、又はトロントからの経由便か、アメリカ経由となります。

オタワ・マクドナルド・カルティエ国際空港 (Ottawa Macdonald-Cartier International Airport)https://yow.ca/en
市内中心部から南へ約15km離れている。

シャトルバス(YOW Airporter) 市内の主なホテルへ片道、往復可能。
タクシー 約$30
公共交通機関(OC Transpo) #97のバスが専用軌道を通ってMacKenzie Kingまで約25分。
2時間有効の乗車券は$3.45、1日券は$10.50

カナダ国内
トロントやモントリオールからアクセスするなら、列車かバスが一般的です。

列車
トロント、モントリオール方面ともに、VIA鉄道が運行しています。

トロントから 1日2-5便、所要約4時間
モントリオールから 1日4-7便、所要約2時間
VIA鉄道: https://www.viarail.ca

長距離バス
トロント方面からは、グレイハウンド、モントリオール方面からは、ボヤジェール・コロニアルが走っています。

トロントから 1日9便、所要約5時間
モントリオールから 1時間1便、所要約2時間30分
キングストンから 1日4便、約2時間30分
Greyhound: https://www.greyhound.ca

レンタカ
何人かで行くならレンタカーが一番安上がりで速いです。レンタカーであればトロント-オタワ間なら所要約5時間ほどかかります。

市内交通
オタワには地下鉄はありません。よって、主な交通機関はバスとなります。インフォメーションでバスルートマップをもらう事が出来ます。ただし、主な観光ポイントは徒歩で回る事が出来ます。まずは、国会議事堂近くのインフォメーションを目指しましょう。

またオタワ市街西側にはO-Trainと言われる電車が走っており、空港近くまで伸びているので、この地域にお住まいの方には便利な交通機関です。

OC Transpo: https://www.octranspo.com
OCTranspo路線図 - https://www.octranspo.com/images/files/systemmap_07-2019.pdf

雑情報

言語 英語が母国語の人が多数だが、隣街がケベック州ということもあり、英語・フランス語がどちらも多く使われ、街の人々も二ヶ国語を話す人が多いです。もちろん英語だけで暮らすことは全く問題はないです。
治安 首都であるという理由もあり、抜群に治安が良い。ただし首都であるとことで警備が厳しく、そして州境の街であるということで、ケベック州側の隣町、ガティノーとオタワの境界付近(ガティノー側)では警察が頻繁に巡回しており、昼間でも歩行者を尋問する事もある。IDカードの提出を求めてくるので所持が望ましいです。
出身有名人
ブライアン・アダムス ミュージシャン
ポール・アンカ 歌手
アラニス・モリセット 歌手
マシュー・ペリー 俳優
サンドラ・オー 女優
ダン・エイクロイド 俳優
トム・グリーン 俳優/コメディアン
リッチ・リトル (Rich Little) コメディアン
ピーター・マンスブリッジ (Peter Mansbridge) ジャーナリスト・俳優
ピーター・ジェニングス ニュースキャスター
マーガレット・アトウッド 作家
ダイ・バーノン マジシャン

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